YAMAHA STAGEPAS 200 について

今日はモニタースピーカーの話です。
完成した音源を確認するためのスタジオモニターではなく、ライブ時に楽器の出力に特化したパワードスピーカーの話です。
これまでライブやリハで自分で機材を持ち出すときはヤマハのパワードスピーカーを使用してまいりました。
名器、DXR8Ⅱです。
DXRは初代から大のファンでして、艶消し黒の渋い佇まいと文句なしの高出力でDXR8〜DXR10~DXR8mkⅡと10以上渡り歩いてきました。

DXR8の8という数字はスピーカーのインチ数を示しております。
スピーカー径は大きければ大きいほどいいというものでもなく、小口径であれば音の立ち上がりが早いという利点があり、大口径であれば豊かな低音に反して立ち上がりが遅いというようなメリットデメリットが一般的に挙げられます。
8インチというのは一般的に小さい部類に入ります。

私、この8インチという口径が非常に好きでありましてヤマハの他にもかなりの数の8インチパワードスピーカーを所有しては手放してまいりました。そこは語り出すとあまりにも長くなるので割愛させていただきますが、2023年時点で行き着いたのがこのDXR8mkⅡということです。
本当に素晴らしいスピーカーだと思います。

そんなパワードスピーカーにおきましてここのところ軽量化、BLUETOOTH仕様、アプリで外部操作、バッテリー駆動といった新機能がスタンダードになりつつあります。
DXRⅡはいずれの機能も有しておりません。
その点に於いて特に不満はありませんでしたが、強いて言うなればモニター角とファンノイズは若干改善の余地があるとは感じておりました。

そんなことを考えていた矢先、ヤマハから新たな8インチパワードスピーカーが発売されたとのニュースが…!
それが表題のSTAGEPAS 200です。
BT接続、バッテリー駆動、アプリによる外部操作、若干の軽量化…その要件を全て満たした上、ミキサー内臓、ファンレス、180wパワーアンプしかもモニター角は30度、60度と本体内蔵のゴムで選択可能、アンチフィードバックも内臓。それを30センチ角の立方体に収めているというのです。しかもスピーカーはオーディオ好きの心をくすぐるコアキシャル(低音と高音のコーンが二重になっているスピーカー)仕様!その他の充実機能も多すぎて書ききれません。
これは私が20年来求めてきた機能そのものなのです。

…さて!
前置きが大変長くなりましたが、縁あって同機をお借りすることができましたので、昨日早速アンサリーさんのBLUENOTE公演のリハーサルで使用させていただきました。

皆の充実の笑顔をご覧ください。…極上の結果の証であります!
クラシックギター、ボーカルの他、ウッドベースも出力してみましたが、ピエゾ直挿しでも文句なしの音圧とみずみずしさを感じました。
現地にあったDBR10とも比較しましたが、STAGEPAS200の方がレンジが広く、視界が開ける印象でした。
みずみずしさという表現が似合います。
クラギ、ボーカルのサウンドは言わずもがな、であります。
また驚くべきなのは半日以上のリハーサルをバッテリーのみで乗り切り、さらに余力を20%以上残していたことです。
バッテリー駆動の利点は電源由来のノイズが乗りにくいと理解しておりましたが、電源のない僻地でのリハ(本番)にも十分実用的に使用できるという想定外のメリットを大いに感じました。

アプリでの操作はチャンネル毎に複数のパライコ、リバーブ、コンプ等をかなり細かくセッティングできる一方で、本体のみで操作できる範囲が従文であることも大きなメリットです。
ノブの数が必要十分でワンノブで画面を見ながら階層に入っていくタイプのものと違い、かなり直観的に作業できるのです。

いやいや、書きたいことは山ほどありますが、書ききれません。
モンスター級のスピーカーが国内から発売されたこと、非常に嬉しく思います。
即導入決定です!

というわけで明日4月2日はアン・サリーさんのBLUE NOTE公演。
Spring Live 2023というタイトルにちなみ、さわやかながら熟成された濃厚なサウンドをお届けします。
ライブ会場で会いましょう!

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Blue Note Tokyo Spring Live 2023「青の音春の音」
会場:
ブルーノート東京(東京都港区南青山6-3-16 東京メトロ表参道駅下車 徒歩約8分)
開場/開演:
[1st]開場3:30pm 開演4:30pm [2nd]開場6:30pm 開演7:30pm
チケット:
¥7,700(税込)※予約方法により承れる席種が異なります。
電話予約:サイドエリアL/R・カウンターのみ対象
ウェブ予約:全席種対象
※ギフトカードをお持ちの方は全席種のご予約をお電話にて承ります。
※ご招待状や各種チケットをお持ちの方はお電話にてご相談ください。
出演:
アン・サリー(ヴォーカル)
小林創(ピアノ)
小池龍平(ギター)
山崎基央(サックス)
飯田玄彦(トランペット)
詳細/お申込み:
<予約開始日>
【Jam Session会員】(※電話予約、Web予約とも) 2月23日 木曜日 12:00pm~
【一般】(※Web予約のみ) 2月26日 日曜日 12:00pm~

【一般電話】3月5日 日曜日 12:00〜

ご予約はブルーノート東京HPにて(インターネット予約) → http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/ann-sally/

お問い合わせ;ブルーノート東京 03-5485-0088

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